takoanan’s diary

どっかの高校3年生のひとりごと

仮夢

みんなにもあるかもしれんけどわいは「仮夢」にいつも助けられてきた。ちなみに仮夢ってのはわいが勝手に名付けただけでそんなものは世間一般にはない。それは何かっていうとわいには「現実」と「睡眠」の間にもう一つ何かがある。それが「仮夢」。具体的に説明すると目を閉じて頭の中にもう一つのパラレルワールド的なのを想像する。そこだと何かをしても現実ではただ目を瞑ってるだけでなにもしてない。夢のようだけど意識はちゃんとあっていつでも戻ってこられる。たぶん明晰夢の進化版。

 

わいが初めてこれに気づいたのは小学3年の頃。当時転校したばっかで馴染めなかったわいは朝物凄く学校に行きたくなくていっつも布団を被ってた。そこはわいにとって自分だけの不可侵な世界でお母さんでさえもまくってくることはなかった。布団を被り続けてればお母さんは諦めて学校に連絡してくれた。今考えるといいお母さんだね、嫌いだけど。そんでわいは布団から出られないけど鼻水が止まらずにものすごくティッシュが欲しかった。ティッシュ欲しいティッシュ欲しいティッシュ欲しいって目を瞑りながら思ってついに手を布団から出しティッシュを取った。でも気づいたらなにもしてなかった。簡単に言うと想像の中の世界でティッシュを取ったってことなんだろうけど、確かに取った感覚はあるの。たぶんこれが初めて味わったとき。

 

この「仮夢」は意外に便利で、たとえば腹弱のわいは授業中よくお腹が痛くなる。トイレに行けよって思うかもだけどわいはチキンだからそんなことは絶対にしない。そんな時に「仮夢」を使う。目を瞑って頭の中で全く関係ないことを想像する。テストを受けてる想像とか、中学の時の教室で授業を受けてる想像とか、電車の座席でねみーって思ってる想像とかをする。その想像に集中すると本当にお腹の痛みは消えてあたかもその状況にいるみたいな感覚になる。しかも便利なことにこの「仮夢」中は時間が経つのが早い。一回「仮夢」するごとに時計は5分ずつ進んでる。これを繰り返して授業終了時間まで持ち越すことで何回もうんち漏らし野郎を回避してきた。さらに「仮夢」中も意識はしっかりあるため先生に当てられたりしてもすぐに反応できる

 

小学校高学年の頃は夜眠る前に「仮夢」を使って遊んでた。たとえばどっかの映画やらドラマであるような好きな人がピンチの時に駆けつけて身を挺して守り、周りから心配されチヤホヤされる的な状況を思い描いて何回もうふふふふってした。おすすめは細田さんの時をかける少女のこーすけがブレーキ効かないチャリになって電車に突っ込むんだけどちあきは身を挺してボロボロになりながら止めようとして結果救急車を呼ばれるほどみんなから心配される場面。そういう自分がしたい、やりたい経験を「仮夢」の中だとできる。本当に全てがリアルで夢みたいなんだけど自分の思い通りに世界自体を操れてさらに意識はしっかりある。

 

でも最近は「仮夢」ができなくなってきた。たぶんスマホのやりすぎで想像力がなくなったのかな、お腹が痛い時とか、家族が喧嘩したりとか、本当に現実から逃げたい時にしかできなくなっちゃった。

 

てことでわいが言いたいのはみんなもこの感覚ありますか?